中村直三関係資料
中村直三関係資料《天理市指定文化財》
所在地
天理市永原町(個人蔵)
概要
【有形文化財(歴史資料)】中村直三関係資料 702点(個人蔵)
中村直三(1819-1882)は、江戸時代後期から明治時代にかけて農事改良活動の指導者として活躍し、「明治三老農」の一人に数えられるほどの大きな足跡を残した人物です。中村直三に関係する文書類・遺品・稲種など多岐にわたる資料群が現在も残されています。
中村直三が指導した農事改良活動は、品種改良を通じて収量の増加をもたらそうとするもので、資料には稲種の交換のために各地の有力者と交わした書簡類や、全国から収集した稲種が地名・品種名を記した包紙に残されており、本資料群の特色を示しています。また、直三が全国に農事改良指導に赴いたことを示す書類や、農民にわかりやすく伝えるために工夫された直三自身の著作など、多岐にわたる資料が残されています。近世以来の在来農法改良の到達点を示す資料として、貴重な歴史資料として評価することができます。
文化財指定
「中村直三関係資料」は令和7年10月21日付で天理市指定文化財に指定されました。
晩年の中村直三
[中村直三関係資料]
『勧農微志』(文久2年5月)
[中村直三関係資料]
各地から集められた稲種
[中村直三関係資料]



更新日:2025年10月21日