天理市内新規感染者の発生を受けての天理市長からのメッセージ(12月1日)

 本日(12月1日)、市内在住の女性会社員と10歳未満幼児の2名の新型コロナウイルスへの感染が発表されました。お二人ともに、それぞれの家庭内での感染です。心からお見舞い申し上げ、ご快復をお祈りします。

 本日発表の陽性者について、市内学校等との関連では、既に関係者の陰性を確認し、学校を再開したケースに当たります。接触状況等から、市内の他の児童施設等での追加の対応は、現時点でないと判断しています。

 

 ところで、最近でも一部では、感染者の陽性判明前の行動について、責任を問う声を伺います。

 しかし、新型コロナウイルス感染症の難しいところは、症状が出る2日程度前から感染力を持っていることです。また、陽性者の中には、ずっと無症状のままの方もいらっしゃいます。

 ですから、どれだけ体調管理に気を付け、他者を思いやっていたとしても、日常生活の中で、周りの人を「濃厚接触者」にしてしまうリスクは、誰にでもあります。マスクをお互いに付け合うのは、その可能性をできるだけ下げるためですが、ゼロにすることはできません。

 

 PCR検査などを拒否する事例も、全国的に問題視されています(本市内では、まだ寡聞にして存じませんが)。的確な隔離が行われず、経路不明の感染を広げる恐れがあるからです。しかし、検査を拒否する人が一定数いらっしゃったとして、果たして、その方々だけを「無責任」と非難することは解決につながるでしょうか。

 検査を拒否したい、拒否せざるを得ない圧力を、周囲からかけていないか、私たちは改めて見つめ直す必要があると思います。

 

 PCR検査を受けることは、今やなんら特別なことではありません。

 日々感染対策を実践することは大切なことですが、その上で陽性者となった時に、無人島で生きているのでもない限り、周囲が濃厚接触者と指定されることは、仕方がないことです。決して、陽性者が責められるべきではありません。社会がそれを非難することが、検査の忌避につながる要因の一つだと存じます。

 

 「誰が誰にうつした」「誰からうつされた」「誰のせいで、検査をうけさせられた」等々の意識を克服しない限り、社会のひずみは強まり、感染対策は非効率になるばかりです。日々の感染対策も、陽性者が発生した後も、互いに労わり合い、慈しむ心が、コロナと共にある社会において最も大切なことと存じます。

 

 市民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

令和2年12月1日

天理市長 並河健