天理大学におけるクラスター事案の発生についての天理市長からのメッセージ(8月16日)

 本日(8月16日)、天理大学様より、同大学ラグビー寮で学生20名(すでに発表されている2名を含む)の新型コロナウイルス陽性が確認された旨発表されました。

 

https://www.tenri-u.ac.jp/topics/q3tncs00001wgqvt.html

 

 所管保健所等の行政機関と連絡されながら、12日に陽性が確認された寮生の濃厚接触者59名(スタッフの皆さまを含む)のPCR検査を実施し、15日までに19名が陽性と確認されました。また、14日に陽性が確認された寮生1名の濃厚接触者24名がPCR検査を受検され、検査結果を待っておられます。

 陽性が確認された20名は、医療機関等に移動され、陰性が確認された40名は、寮を離れて二週間の経過観察を行われている由です。

 現在、残る寮生全員のPCR検査と関係施設の消毒等の実施に向けて取り組んでおられます。

 

 また、天理大学様では体育学部のキャンパスを8月13日より閉鎖されています(杣之内キャンパスは、夏季一斉休室のため8月8日より閉鎖)。引き続き、8月24日まで学生の入構を禁止され、クラブ活動を原則中止される予定です。

 

 天理大学様がラグビー寮生全てに対する検査実施を含め、感染拡大防止のため真摯に対応いただいていることに市として御礼申し上げますとともに、感染された皆さまの御快復を心からお祈り申し上げます。

 

 天理市民の皆さまに愛される天大ラグビー部で、また、市中心部に所在する寮からクラスターが発生したことについて、これまでの感染事例以上にご不安の方も少なくないと思われます。

 

 陽性者の行動履歴は、天理大学様と所管保健所の間で共有され、感染リスクの高い濃厚接触者への対応が進められていくと存じます。しかし、市中でわずかでも接触があった方の全てが必ずしも検査対象となる訳でなく、不安が続く中で、今後の生活や営業に戸惑われる方もあるでしょう。

 

 クラスターが発生したラグビー部員の皆さまと濃厚な接触があったと心当たりがある方、症状のある方は、先ずは奈良県「帰国者・接触者相談センター」にご相談いただくようお願いします。

 ご相談の結果、行政検査の対象とならない方についても、今回のクラスター発生については、市内での二次感染防止のために、本市としても、できるだけの努力を行う必要があると考えています。

 天理市では、「天理地区PCRセンター」が開設されています。検査能力に限りがありますが、実際に陽性者と一定の接触があり、症状がある、あるいは感染リスクを考慮すると社会経済活動に著しい支障がある方々については、検査を受けられるよう手配に努めますので、ご心配の方は、天理市「新型コロナウイルス感染症対策本部」(代表0743‐63‐1001)までご相談下さい。

 

 感染が奈良県を含む全国で広がる中、誰もが感染者や濃厚接触者になる可能性があります。警戒の眼差しや、詮索や非難を重ねることは、コロナ禍が社会に与える傷を、ウイルスではなく私たち自身が深めてしまうことに他なりません。

 

 今回のクラスターは、ラグビー部様の集団生活内で発生したものであり、夏季休暇中でもあったこと、行動履歴等からも、大学全体に感染のリスクが広がっているとは考えられません。決して、天大生全般や体育系の学生などを、乱暴に一まとめにして、不当な取り扱いや差別などの悲しむべきケースが市内で起きることのないよう、衷心より願いします。

 

 このたび感染されたのは、私たち天理市民に、いつも勇気と感動を与えてくれる、天理ラグビーの若き担い手の皆さんです。実際に感染された方の不安、周囲の大切な人たちが濃厚接触者となる残念さは、他者には十分推し量ることはできないと存じます。未来あるラグビー部員の皆さんの傷口に塩を塗るような、心ない言動がなされないよう切に祈ります。

 

 市としても、天理大学様はじめ市内の教育機関や事業者様と連携しながら、集団生活、集団行動の上での感染対策について、今一度省みていただくよう注意喚起を行い、必要な対策を取られるようできるだけサポートを行って参ります。

 どうぞ心静かに、感染された皆さまの御快復をお祈り頂きますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

令和2年8月16日

天理市長 並河 健