夜都伎神社

夜都伎神社

夜都伎神社(やとぎじんじゃ)は天理市乙木町の北方、集落よりやや離れた宮山(たいこ山ともいう)に鎮座し、俗に春日神社といって四神を祀り、もと指定村社でした。『延喜式』に「夜都伎神社」、『大和名所旧跡案内』に「村社夜都伎神社 祭神健伊賀津知命 乙木」、『大和名所図会』に「夜都伎神社乙木村にあり 今乙木明神と称す神明帳出」、『大和志』に「今在二乙木村一宮社称二乙木明神一」、『神社覈録』(じんじゃかくろく)に「夜都伎ハ仮字也、祭神詳ナラズ、乙木村二在ス、今乙木明神ト称ス」とあります。

社名についての混乱は社地と池との交換から生じたらしく、乙木にはもと夜都伎神社と春日神社との2社があったが、竹之内の三間塚池と交換して春日神社1社にし、社名のみを変えたのが現在の夜都伎神社です。この神社は昔から奈良春日神社に縁故が深く、明治維新までは当社から蓮の御供えと称する新饌を献供し、春日から60年毎に若宮社殿と鳥居を下げられるのが例となっていたと伝えられています。現在の本殿は明治39(1906)年改築したもので春日造桧皮葺、高欄、浜床、向拝付彩色7色の華麗な同形の四社殿が末社の琴平神社と列んで本当に美しいものです。拝殿は萱葺でこの地方では珍しい神社建築で、もとは神宮寺で十来子(十羅刹)をまつっていました。鳥居は嘉永元(1848)年4月奈良の春日若宮から下げられたものといいます。鳥居が集落の方位からはずれ、神社からも遠ざかっているのは「山の辺の道」に面して建てられたからと考えられています。

鳥居は元は二基あって、現在の朱塗の鳥居は二の鳥居で、一の鳥居は、これより西、三昧田との境界にありました。例祭は10月13日。神社の東方山地に伝説の「春日明神鹿足石」があるとされています。

祭神:武甕槌命(たけみかづちのみこと) 姫大神 経津主神(ふつぬしのかみ) 天児屋根命(あめのこやねのみこと)

夜都伎神社拝殿の画像

夜都伎神社拝殿

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