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七支刀・鉄盾

●七支刀 石上神宮(国宝)

七支刀(国宝)

七支刀(国宝)  古代の石上神宮は、信仰に付帯して多くの器仗が納められ、やがては朝廷の一種の武器貯蔵所、すなわち兵庫であった。これは他にも理由があったであろうが、石上神宮創立の由来と、神域が城塞として要害の地にあったことに外ならない。日本書紀の垂仁天皇39年の条に「五十瓊敷(いにしき)命、茅渟(ちぬ)の菟砥(うどの)川上宮で剣1000口を作り石上神宮に蔵む」とあり、降って神功皇后52年(372)の献納品にみる七枝刀一口、とあるものに擬せられている。七支刀は刀身の左右に三本の枝のある珍らしい剣で、刀身の両面に金象嵌で銘文を表わしている。判読について、いろいろと諸説はあるが、わが国の古代における遺品中、歴史的にも意義深いものであるとともに、古代における神宮の特異な地位をうかがうことができる。 刀身長さ 74.9センチ

●鉄盾 石上神宮(重要文化財)

鉄盾

     鉄盾          鉄盾(重文)  七支刀と共に、石上神宮の伝世品中の逸品で、石上大明神縁起に「楯二枚アリ是ヲ日ノ御楯ト申ス」とあっていずれも多数の鉄板を長方形につぎ合わせて作った鉄楯で、形に多少の大小と構造の相違がみられるが、その製作は全く同一である。

 本品の製作年代について、種々考証を加えられているが、古墳時代の5世紀末から6世紀初頭の製作とみられている。わが国古代の武器資料として貴重な存在である。

 個々の構造を表記すると、

 左全長、 143.32センチメートル、 上部幅83.63センチメートル、 中央幅67.57センチメートル、下部幅79.67センチメートル

 右全長、 139.38センチメートル、 上部幅71.21センチメートル、 中央幅65.15センチメートル、下部幅76.66センチメートル

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更新日:2022年07月11日