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趣意書(連名)

趣 意 書

  我が町は、歴史的遺産と豊かな自然環境に恵まれ、市民の宝というべき美しい緑と清らかな水が、環境破壊によって失われることは許されません。

  21世紀は環境の時代といわれる中、苣原町に建設予定の産業廃棄物埋立最終処分場は、私たち7万市民の水がめである天理ダムの上流に位置し、水道用水の汚染等の環境破壊が心配されることから、天理市として、埋立最終処分場の設置に強い反対を表明してきました。また、地質と水質の両面から本件埋立最終処分場の天理ダムへの影響を調査した専門家も水質及び土壌が汚染される可能性を指摘したことから、科学的にも環境汚染の危険性が裏付けられました。天理市議会も設置反対の意見書を奈良県知事へ提出し、天理市区長連合会も埋立最終処分場設置反対の請願を奈良県議会へ提出し、本会議において採択されるなど、建設反対の機運が拡大しています。

  このような状況にもかかわらず、去る2月20日、奈良県はこの許可を断行しました。私たち天理市民の総意に反する、誠に遺憾としか言いようのない措置であります。天理ダムの水を飲んで生活する私たちにとって、健康がむしばまれる危険を黙って見過ごせるでしょうか。全国各地の埋立最終処分場による深刻な環境汚染の現実を顧みず、私たち生活者の立場を全く無視した許可に対し、激しい憤りの念を禁じ得ません。奈良県市長会を始め各方面から県の措置を非難する声が挙がる中で、先日3月5日には、行政、議会、区長連合会が一体となって、奈良県知事に対し速やかに許可の撤回をされるよう強く抗議を申し入れました。埋立最終処分場による環境破壊という子々孫々にわたる'負の遺産'を、後世に残すことはできません。市民の生命と健康を守るため、埋立最終処分場の設置反対に向けた法的手段に訴えることも視野に入れ、あらゆる方策を講じて反対していきたいと考えています。

  今回の反対運動を展開していく上で、皆様方のご理解とご協力をいただき、埋立最終処分場の建設阻止に向けて運動が力強く広がりますよう、みなさまのご賛同を賜りたくよろしくお願い申し上げます。   平成13年3月14日

天理市長  市原文雄

天理市議会長 川端清次

天理市区長連合会長 飯田 靖

お問い合わせ

環境政策課
〒632-8555 奈良県天理市川原城町605番地 市役所3階
電話 0743-63-1001(代表)
ファックス 0743-62-1550
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更新日:2021年03月05日